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ごぼう天、ちくわ、イカシュウマイなど30種類を作っています。
さまざまな商品を手がけるつもりですが、『食品』という枠からは外れないようにしています」よくわかるのだ。 暖簾を守る店、伝統を守る店というのは、コンセプトは頑固に守るとしても、いつも状況に対して新しい挑戦をしているものである。
「かまぼこ道場」をつくったように、YT社長は必死に企業の存続のために考え続けているのである。 それが長期的なお店の存続につながるのだ。
最初に書いたように「和気あいあいとした」会社である。 社員食堂でお昼をごちそうになりながら様子をみていると、いかにも「家族的」という雰囲気である。
事実家族が多いのだ。 誰も辞めない。

誰も辞めさせない。 この事実を前にすると、会長のYDさんが言う「人を大切にする」という言葉が実感できるのである。
世の中にはこのような経営が確かにある。 とても立派なのだ。
これで経営が成り立つのであれば、いちばんよいことといえるだろう。 しかし多くの会社はこうはいかない。
景気の荒波や競争のなかで経営の存続を問われる。 安田蒲鉾が3百年の歴史を刻むことを願うのである。
本当に社員が幸せな会社「量」で勝負したら大企業に負けるもう一つ、安田蒲鉾と同一のコンセプトで経営を続けている会社を紹介する。 こちらは一代で全国区の豆腐屋を創り発展している幸伸食品である。
幸伸食品は有限会社である。 福井県の永平寺町で、胡麻豆腐を中心とした各種の豆腐の製造販売と、豆腐料理のお店を開いている。
資本金は1000万円。 従業員数は35名。
パートもアルバイトもいるけれど、正社員にならないのは勤務時間などを理由とする本人の都合であって、会社の都合ではない。 だから全員が社会保険に加入している。
年間の売り上げは10億円を超えている。 細かい紹介はしないが、各種の数字が半端ではないのである。
ここに登場しているような、継続し発展している会社の経営者は、みな自らの「経営」や「仕事」に関する「哲学」あるいは「説明する力」をもっている。 この会社のKB博志社長(1942年生まれ)もその一人である。

KBさんは、地元の名刹、曹洞宗の大本山・永平寺から命名された「永平寺心やすらぐ禅どうふ、ごまどうふ」を中心に、時代の好みに合わせてさまざまな製品開発を続け、豆乳生チョコレート、チョコ餅などのスイーツ商品や、おせち料理、御膳料理など、数々の商品を育ててきた。 それらは食品コンクールで毎年最高の賞を取っている。

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